2008年5月19日

レガシー・エディション

 PCの世界で「レガシー」(例:レガシー・デバイス)と言えば「古ー、よーそんなん使とるな>お前」の意であるが、 CDの世界では悪い意味ではないらしい。

キャロル・キング
つづれおり(レガシー・エディション)<完全生産限定盤>
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1803154&GOODS_SORT_CD=101

 オリジナル収録曲全12曲の内11曲の未発表ライブでボーナス・ディスクが付くという趣向。ただその11曲の内10曲は、 「カーネギー・ホール・ライブ」と重なっているのが気になるところ。「ほんとに未発表ライブか?」と思うわけだが、これはつまり 「ほんまに未発表ヴァージョンばっかりやったら買わぬでもない」と思っているってわけで、既にして負けているのであるな(-_-;。
 以前に出たデジタル・リマスター版でも、ボーナス・トラック2曲で負けてしまったし、、、アナログ盤とあわせると、 同じアルバムを一体何枚買わせようというのだ?。。。。って、単純に、買わなきゃそれで済む話なんやけどね。

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2008年2月23日

練馬の貸出履歴保存一件、回答書

 先の練馬区立図書館での貸出履歴保存の一件について、 図書館問題研究会から練馬区立図書館へあてた質問の回答書が図書館問題研究会のHPに掲載されていました。

練馬区立図書館貸出し履歴保存問題速報 2008年2月22日掲載
http://www.jca.apc.org/tomonken/

練馬区立図書館の貸出履歴システムに関する問い合わせについて(回答)
http://www.jca.apc.org/tomonken/nerima.html

 蔵書の切り取り問題に悩んだ挙げ句の措置だったのであろうと言うことは十分理解できるものの、<実効性はないだろうし、その一方で、 貸出履歴の流出の可能性を高めただけ>という業界人の観測を裏付けるような回答になっています。

Q:「汚破損が発覚した[場合?]、これから貴館ではどのような措置を採りますか。具体的にお答えください。」([ ] 内は引用者で補っています)
:「直前の利用者に対して貸出時の資料の状態と汚破損について確認し、 汚破損をしたと利用者が認めた場合、弁償手続きを行います。」

 この措置の実効性のポイントは、つまり「直前」を確定することにあるわけでして、 そのためには貸出と返却のたび毎に汚破損の状況を必ずチェックしておかないと「その本が汚破損状態で返却された直前の利用者」 を特定できないが、そんな作業は事実上できないというのが現実的なネックになっています。(逆に、 それができるほど暇な図書館なら汚破損もそれほど多くはない。)聞かれても「私が借りたときには既にページが切り取られてましたよ」 と言えばそれですんでしまいます。。。と書くと「おまえは市民を信用しないのか!」と言う人がいたりするんですが、ここ数年、 公共図書館の本の汚破損を扱った新聞記事が何度も出ていることを思えば、それが実態ですよというところから話を始めるよりないわけです。 最近もこんな記事↓がありましたしね。

本や雑誌はみんなの財産 北勢の図書館でページ切り取り多発
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20080216/CK2008021602087821.html


Q:「警察等による貸出記録の閲覧・提出要求について」
A:「従来どおり、法に基づく請求でない限り、一切の情報を提供しません。」

 これは刑訴法に基づく「捜索差押許可状」(所謂「捜査令状」)や「捜査関係事項照会書」による請求を想定しているのでしょうが*、 履歴を保存していなければ提供しようもなかったところが提供できるようになっているわけですから、 やはり流出リスクを増やしているということになります。

*吉本 紀「照会書」や「令状」 に出会ったら(1)~(5) (こらむ図書館の自由)
http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html#199202
http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html#199203
http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html#199205
http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html#199209
http://www.jla.or.jp/jiyu/column01.html#199301

 この辺り、こうした「図書館の自由」 の原則に基づく発想を<古い><昔の基準を引きずっている>とする批判の論調がネットでは見られますが、「9・11」 以後のアメリカ合衆国で起こっている事態として現在的な問題なんですけどね。「WEB2.0」はそういう社会性・ 歴史性をどう媒介しているんでしょうか? ネット論議を見る限りではどうにも読み取れません。


 まぁそれにしても、、、なんとかならないですかねぇ、汚破損問題。
 どうせ本にICチップを仕込むんだったら、一葉毎に管理させて切り取られたら日付時間情報と共に記録する、 ついでにGPSとも連動させてどこで切り取られたかも記録する、ってのはどうでしょうかね? え? コスト? 新たな個人情報保護の問題が?  いや、そこは、それ、あれです。。。そもそも、こんなしょーもないことをする人が少なからずいる社会が悪いのである、と。

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2008年2月11日

学校司書16万5500円!

(一部修正して再アップ)

いくつものブログやMLで事前に紹介されていましたが、一昨日放送のTV番組で学校司書の仕事ぶりが紹介されていました。

あしたをつかめ平成若者仕事図鑑
No.151 学校司書 原田悠紀「本の魅力を伝えたい」

http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/151/top_2.html
NHK教育 2008年2月9日22:00~22:25
再放送 2月14日(木)19:00~19:25

 学校司書として図書室に常駐する26歳の方の仕事ぶりが紹介されていました。読書案内・レファレンスに応える姿や、 ブックトークの試行錯誤の中で子どもを本と結びつける様子(「再現映像」っぽい演出ですが*)が生き生きと描かれていました。 授業との連携も描かれているとよかったなとは思いましたが、「子ども読書」が大きなキーワードになる時代ですから、 30分足らずの番組ではそこへ集中するという判断もありなのでしょう。

* 最近なんだかドキュメント番組の筈なのにどうも演出が強い手法が目立ちます。 と言うか、それが気になるのは年齢のせいでしょうか


 こうした学校司書さんの活躍ぶりについては各所で他の方が触れて下さるでしょうから、ここでは遠慮しておいて、ここでは「ああ、 やっぱり非正規なのね」というところで触れておきます。


 この番組は初めて見たのですが、最後に「この仕事」の紹介をするところがあって、どうやったらなれるかとか、 初任給はとかが紹介されているのですが、「収入の目安」というところで画面に大きく出されたのが、

16万5500円

という数字。「ああ、これは月給としてはうちの嘱託さんと似たような数字だな、やっぱり」と今更ながら暗くなりました。つまり、 岡山は学校司書配置で有名なところだけれど、でもやっぱり、この学校司書さんも嘱託扱いなんだ、と。
 で、「月給ベースで示されても、<収入の目安>にはなってないんですけど…」とも。
 つまり、正規か非正規かでボーナスの有無やあっても支給額の差が大きいので、年収ベースでは大きな格差が生まれます。 これは情報番組なんでしょうから、嘱託とか正規とか示しながら、年収ベースで「収入の目安」 を示してもらわないと情報としては不正確ということになりますよね。

 念のため岡山市のHPをチェックすると

市職員給与などの状況
http://www.city.okayama.okayama.jp/soumu/jinji/kyuyo-kouhyo/kyuuyo-kouhyou17.pdf

があり、そこでは

職員(一般行政職)の初任給の状況(平成17年4月現在)
大学卒(初任給)   178,600円
   (採用2年後) 204,800円

ということですので、紹介された学校司書さんは嘱託として雇用されているということでしょう。 ここに示されただけでも採用2年後の昇給はかなりありますが、嘱託さんなら昇給はないでしょうから、 紹介されていた26歳の方ならすでに月収ベースでも格差が大きくなっているでしょう。先に触れたボーナスの有無という格差もありますから、 正規と非正規の年収格差はかなり拡がるのが目に痛いところです。

 ところで、上記のこの番組HPでは不思議なことに「嘱託」という言及がありました。 なぜアナウンスや画面の文字がなかったのでしょうね?

◇収入のめやす
 岡山市の場合、165000円です。(嘱託職員の場合)
http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/151/top_2.html
 ※ 放送された画面では、金額だけ「16万5500円」(上記と500円違いますが)で「嘱託職員の場合」という記載やアナウンスはなし)

 NHKさんも、「仕事図鑑」と銘打つのならやはり月収ベースじゃなくて年収ベースで表示しましょうよ。
 それから、「仕事」と言ってもいろいろあるわけですけど、基本的にフリーで請け負うことになる仕事なのか、雇われる形でする仕事なのか、 後者の場合、正規・非正規の関係では労働市場はどういう状況なの?ということも示して欲しいですよね。そうでないと、「あしたをつかめ」 と言われても「つかむあした」が見えてこないわけで。。。この番組を見て自分の進路を探る立場からすると、情報として不正確・ 不適切すぎますよね。

 

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2008年1月 4日

希望という感想文

はてぶの注目エントリーから

新春プレゼント魯迅「故郷」の感想文

まぁ、ね、感想文…子どもの頃書いてたんだろうけど何ひとつとして覚えてないので、読書力涵養には寄与していないのではないだろうか。

この方のブログのトップには、魯迅の作品の一節が掲げられているわけだけれども、よく引かれるのは「地上には~」の部分だけで、 「希望とは~」から引かれるとまったく印象が変わるんですよね。

 で、同じ魯迅でも雑文(エッセイ)からの引用で↓こんなのだったらどうなるんやろ(^_^; (もっともこれは魯迅が別の人の詩から引用している部分なので孫引きになるんだけれども)

絶望之為虚妄 正与希望相同
絶望は虚妄である 希望がそうであるように
 (竹内好訳の記憶による再現)

どうも全国のよい子達は寄ってきそうにないな……

 

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2007年11月 5日

ブッカーかけビデオ6分13秒

 風邪をひいてしまい、暖かくした部屋でだらだらと youtube を見ていたら、不思議なモノを発見。

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http://www.youtube.com/watch?v=6V6qXBjEi-U&mode=related&search=
ブッカーかけ
About This Video
本の表面を保護するためのブッカー。熟練図書館員による作業風景。
Added: September 04, 2007
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 業界人ならわかっていることだけれど、ブッカーというのは、図書館の本の外側に貼り付けてあるビニールシートの商標名。 ホッチキスとステイプラーという関係のホッチキスですね。みんな慣用的にブッカーと言っちゃってますけどほんとは違うのよ、ってことですが、 まぁそれはいいとして。。。

 6分13秒あるビデオなのだけれど、そのまるまる6分13秒を使って1冊の単行本のブッカー貼りをしているので、ちょっと目眩が、、 、
 あのぉ、このビデオのように、本の方の下拵えがしてあってブッカーいやビニールシートも裁断済みなら、老生なら1分かからないんですけど。 。。装備委託費として見れば単価かかりすぎ。1時間に10冊ってことは、時間給800円として、1冊80円!!
 1冊80円の出来高払いで請け負うのなら、老生なら時間給で4,800円かぁ、、、と思わず定年後の優雅な生活を夢想してしまったり。。。

 改めてこの映像へのコメントを見てみると「熟練図書館員」とは書いてあるが「ブッカー貼りの熟練者」とは書いていない。 騙される方が悪い、と(^_^;
 本はカバーを外しているし、バーコード・ラベルなども外側には貼っていないし、公共図書館での風景ではないのは明らかなのだが、 それにしてもちょっと凄いモノを見てしまった。この動画の作業主の職場では本に「ブッカー」 をかけること自体が例外的な作業であるのだろうというのは想像できるが、これをアップした方の意図は何だったんだろうか?

 改めてビニールシートのメーカーのサイトを見てみた。

フィルムルックス
http://www.filmolux.co.jp/

日本ブッカー
http://www.booker.co.jp/?

埼玉福祉会
http://www.saifuku.com/index.html


 この内下記にブッカー(相当の商品)の貼り方を紹介しているページがある

日本ブッカーは、図版(静止画)での紹介
http://www.booker.co.jp/howtobooker.htm

埼玉福祉会のサイトでは、貼り方の紹介ムービーあり
http://www.saifuku.com/bookcover/harikatamovie.htm

 埼玉福祉会のが概ねオーソドックスな貼り方だと思う。(老生が先輩から伝授されたのはもっと省力化しているけれど。)
 件の youtube での紹介動画は、予め背の部分に切れ目が入っているシートを使っているから、 1枚もので販売されているタイプなのだろうしその分動きが制約されるわけだが、それにしても動きに無駄が多すぎる。

 こういうコスト意識なら、委託になっても仕方がないなぁと思った映像だった。。。 公共図書館の装備はとっくの昔に委託になってるけどね。けどまぁ、寄贈本の装備は内製でやってるので、いまだに図書館現場でも 「ブッカーかけ」はやるわけで。。。老生など、若いスタッフの「ブッカーかけ」を見てるとイライラしてくるので(いえ、 このyoutube動画よりはもっと早いですけど、それでもピキっとくるので)、なるべく見ないようにしている。

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2007年4月 2日

NDLのHP改変 或いは「崔杼其君を弑す」 

 ふと気がつくと、NDL=国立国会図書館のHPが変わっていました。NDL OPACの方へ直接入ることが多いので、 HPの方の変化には気づいていませんでした。

http://www.ndl.go.jp/index.html

 最初、「あれ? まるでお役所のHPみたいだな」と思いました。いや、たしかにNDLはお役所なのですが(^_^;、 老生の勤務先の職員向けポータルサイトと雰囲気がよく似ていたのです。何というか「必要なことは全部知らせてあるぞ」 と言われればそうなのですが、「なんだか使いにくい」。情報公開の度合いが評価の点数になるから「とにかく知らせる」 という雰囲気を感じました。
 で、よく見ると「スポットライト」の最初が「リニューアルしました」というお知らせで、やはりこの4月からの改変のようです。

 さらによく見ていくと、3つの記事がトップからなくなっていることに気づいて、驚きました。 これはどうも必要なことを全部は知らせてくれていない。
1)「真理がわれらを自由にする」
2)「国立国会図書館の役割とは?」
3)「登録利用者制度のご案内」
 3)は、トップの利用案内からのリンク先に出てくるのですが、(1)と(2) はトップばかりではなくどこからも見えなくなっているようです。少なくともトップから使えるプルダウン・メニューに該当するものはなく、 サイト内検索を使ってもヒットしません。

 去年の「国立国会図書館の図書館機能副業論」のあとにできたのが(2)だったと思いますが、更にその根本にある(1) までも隠してしまったこの改変は、ちょっと酷すぎますよね。なにやら、そういった図書館の理念に対する圧力の存在を邪推してしまいます。
 最近も国会議員からの図書館所蔵資料への圧力※が報じられていましたが、そうした中でのこのNDL HPの改変(まさに「変に改めた」) という事実はどうもきな臭いところです。

※ ブログでは
●good2ndの日記:書館に所蔵資料の訂正を求める戸井田とおる議員
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070314/1173835217
●森藍亭日乗:「真実教」に帰依した教育改革者
http://reichenbachfall.way-nifty.com/letter/2007/03/post_73ce.html

国会の議事録では
●第165回国会 内閣委員会 第3号(平成18年10月27日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000216520061027003.htm
●第166回国会 内閣委員会 第2号(平成19年2月21日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000216620070221002.htm

 ところで、上でNDLの以前のページとの比較が簡単にできたのは「リニューアルしました」の記事中に「なお、 旧ホームページはWARPでご覧になれます。」とあったからでした。たしかに、日々「改変」されるHPを記録しておいて公開し続けることは、 大事なことですね。この辺りは図書館員あるいは「史官」のセンスです。

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2007年2月13日

JUST Suite 2007発売延期の「真相」あるいは「長い規格には巻かれろ」説

 今更ながらの話題ですが、2月9日に発売で11日の午前中には老生宅に届くよう手配しておいたジャスト・システムの「JUST Suite 2007」が間際になって発売延期になっておりました。一太郎2007等のSuiteを構成するソフト単体では問題ないのだが、 まとめてのインストーラーにバグがあったとか。

 メーカーによる説明は以下。

http://www.justsystem.co.jp/info/pd7001.html

 事情がわかれば「ふ~ん」ということなのですが、「一太郎発売延期」とだけ聞くと一太郎Ver. 4の時のドタバタを思い出してしまいます。あれ、結局Ver.4.2まで修正してましたものね、 しかもフロッピーの時代で20数枚のディスク量でした。やれやれ。

 そこへ↓こういう記事を読むと、なんだか納得してしまいますね。

http://bogusnews.seesaa.net/article/33344123.html

 流石に舞台がPCだけに、発売延期の理由もPCだ、と。時宜をふまえた、なかなか穿った指摘ですね。 (よい子のみなさんはくれぐれも信用せぬように)

 しかし老生も、IMEのAtokはともかく、 ほとんど使わないワードプロセッサーなんてソフトをどうしてヴァージョンアップしているのか、自分でもちょっと胡乱ではあります。 ひとつには、MSの跳梁跋扈に対する嫌な思いもあるにはあります、たしかにね。 MS Wordにワードプロセッサー市場絶対優位を許さなかった数少ない事例となっている韓国で、 Wordキラーとなっていたアレアハングルのメーカーがバブリーな経営ミスで傾いた時、 MSがアレアハングルのワープロ市場からの撤退を条件に資金援助を申し出てメーカーとしてはそれを呑むしかなくなったわけですが、 そうしたらあっという間に国民運動がおこって基金が集まりMSの資金援助をあてにしなくてよくなってアレアハングルが守られたという事例がありました。 日本でもしWordキラーになりうるとした一太郎だろうなぁというところでついついヴァージョンアップし続けているのだろうなぁと、 この不合理な自分の行動を眺めております。(ただねぇ、Wordではないという点ではアレアハングルと一太郎は共通点があるわけですが、 他の点で、一太郎/ジャスト・システムが、日本のアレアハングル/ハングルとコンピュータ社になりうるのかどうかは実のところ「?」です。)

 もっともその後で、韓国国立中央図書館のサイトから何かのドキュメントを「DLしたのだが、なんだか読めない。ちょっと見てくれ。」 とうちの整理担当が言うので見てみたら拡張子がアレアハングルのものだったので、思わず「なぜWord文書にしないのか! 今やWordが世界共通だろう!」と毒づいたのも老生です(^_^; だって仕事関係でアレアハングルを購入・ インストールしてくれなんて言えないじゃないですか。その点、Wordだとフォントのセットさえすれば少なくとも閲覧はできるわけですから。 やはり、こういう規格モノは長いものに巻かれた方が楽なのですよ。

 って、おいおい、どっちやねん > 自分。

 

 

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2006年11月 6日

関ヶ原合戦でした

 昨日の「功名が辻」、関ヶ原合戦本番でした。一豊さんの「功名」(槍働き)がないことは史実として動かしようがありませんので、 あのエピソードはどう描かれる?このエピソードは?というところが今回の山でしたが、 手練れの大石静さんですから合戦の流れを手堅くまとめておられました。

 ただ石田三成さんを「義は我にあり」という名分に走った観念論者として描くのであれば、 彼の麾下にあって軍事専門家としての本分をつくすことで己を活かした島左近さんや蒲生郷舎さんを出すという手もあったのになぁとは思いますが、 時間の制約もあってそのあたりは島津維新入道さんとの確執で代表させたという形ですね。もっとも、あの描写では維新入道義弘さんが、 自分の提案を否定され、メンツをつぶされたとすねてしまった田舎大名という趣になってしまったのが少し残念。 60余万石の大名であれば2万近い軍勢を率いているのが通常の軍役*であるところを総勢わずか1500で島津勢がそこにいたというのが既にドラマなのですが。 そしてその1500余名が80余名となって薩摩に帰り着くことになる、前に向かっての退却劇、見せてほしかったです。しくしく。

* これもほんとはちょっと怪しいところがあるのですけど、 旧陸軍参謀本部が日本の戦史を研究した際にこの時代の動員兵力の算定基準を1万石あたり300人としたのが、その後ずっと「お約束」 になっています。だから20万石の福島正則は6000の兵力、5万石の大谷吉継は1500、 6万9000石の山内一豊さんは約2000という風に言われているのですけれど、 そもそも各大名の知行の正確な石高自体がよくわかっていないのでこれは「まぁ、とりあえず、そういうことにして話をすすめようよ」 というほどのことですね。

 というわけで、関ヶ原の、と言うより小山会議での言動の恩賞として一豊さんが土佐一国を預かることになるわけですが、 こっから先土佐へ入って統治するまで、重苦しい話になっていきます。

 

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2006年10月30日

関ヶ原前夜

 さて「功名が辻」10月29日放映分です。小山会議(このドラマでは小山評定)からまさに関ヶ原合戦の前夜というところまで。

 ここまでで生瀬さん演じる堀尾茂助吉晴さんが「自分は隠居したので、今度の戦では息子の忠氏をよろしく」と一豊さんに託していなかったので「アイデア・パクリ」のエピソードは避けるのかなと思っていたら、今回の放送で一気にやりましたね。大河ドラマでは、どんな主人公にも必ずある芳しくないエピソードをどう凌ぐか、というのが見所のひとつですが(^_^;、うまく処理されておりました。(我ながら、なんとも意地の悪い物言いです(^_^;)

 西方の陣営では島津維新入道さんが存在感を示していました。石田治部との戦術をめぐる確執が描かれてましたから、この振りは関ヶ原本番のシーンで使いますよね、多分。この方の鮮烈な「退却」振りも関ヶ原合戦の名物なんですが、次回どう描かれるのでしょうか? そういえば大谷刑部さんもここまで出てきていないのかな? 一豊さんについて言えば、本番では後方をうろうろしただけで終わりますので、定番の場面で楽しませてもらわなくては。。。もうこうなると、ほとんど古典落語の楽しみ方です(^_^;

 前回へのコメントで書いた予告編での「いざ関ヶ原へ」。家康さんに関しては、小山会議ではなくほんとに合戦前夜の段階での発言だったので不自然ではありませんでした。ごめんなさい>脚本の大石静さん。と思ったその瞬間、家康さんに続いて大坂の千代さんが「…関ヶ原…」。いや、やっぱり大坂では、その時点でそこまでの情報は、、、 (^_^;

 次回が楽しみです。

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2006年10月22日

さぁ、小山会議

 低調スタートだった大河ドラマ 『功名が辻』、その後順調なようです。

 史実がどうこうと細かいことを言い出すと蕁麻疹が出そうになるのですが、脚本としてはよく出来たものになっているので楽しめます。 それに司馬さんの原作小説にしても、 少年期の一豊さんを守り育てた二人の子飼いの郎党の一人五藤吉兵衛が史実では一豊さんより10歳ほど年下だったりしますしね。豊臣大名 (豊臣秀吉に随身して出世した大名たち)の生き方のひとつを、 夫人にアクセントを置いて描いたフィクションとしておもしろい作品になってます。 (フィクションとしてのおもしろさと歴史ファンから見ての戸惑いという点では 「ウィキペディア」の「功名が辻」の記述が雰囲気をよく表しているようです。)

 今日は、関ヶ原前夜ということで細川ガラシャの死と、千代さんの密書送付のエピソードでした。 こうなると次回は千代さんが届けさせた石田方からの手紙を未開封のままで家康に差し出し、 さらには自分の城を差し出すと申し出て一豊さんが土佐一国を得る手柄となる小山会議です。史実として言えば、 十両の馬の話もオフィシャル記録の『一豊公紀』にも載っていない眉唾ネタだし、 この石田方文書差し出しと小山会議がほとんど唯一の彼の大手柄と言っていいわけで、 次でこの物語はほぼ終わることになります(^_^; それにしても基礎資料となる『一豊公紀』でさえエピソードの少ない一豊さん (と千代さん)のお話をふくらませた脚本家の力量には驚かされます。もちろん皮肉ではなく、 最初の方からいろいろ伏線が張ってあるのがよくわかりました。それも史実をふまえた上で史実を踏み違えてたり、 空白のところに史実にとっかりを得たエピソードを入れてふくらませていくという手法をとっているのですね。ほんとよく調べてますね、 脚本の大石静さんは。

 もっとも、細かなところでは「だっはっはぁ(^_^;」と笑い出すしかない描写もよくありますけどね。今日のところでは、 密書を届けた田中孫作を「小者」としていますが、この人は士分だった筈。それに小者であるのなら、なんで名字を持っているのか?とか、 一豊さんのところについた時にどうして座敷にあげるのだ?とか。予告編では、家康が「いざ関ヶ原へ!」と言っているけど、 この時点で関ヶ原で決戦になるなんて決まっていないのだが、とか。古い話では、十両の馬のエピソードの時には、 千代さんは安土にある山内屋敷から長浜の屋敷まで馬で往復して十両をとってくるという描写になっているのですが、 この物語では一豊さんは最初は信長の直臣で秀吉に寄騎として付属させられている立場から秀吉が長浜城主になった時に秀吉の直臣に切り替わっているという設定になっている (これ自体ちょっと無理がある解釈)ので、 それより後に出来た信長の城下町である安土に一豊さんが屋敷をもらえるってことにはならないのですよね。 こういうところは基本的な時代考証的な知識の問題ですからね、あんまり言うのも気がひけます。 時代考証としては小和田哲男さんの名前がクレジットされているんですが、これ、 その気になって脚本に手を入れだしたら脚本ずたずたになってしまいますからねぇ。

 と言いつつ、物語は大団円に向かって進んでいきます。ってことは、もう今年もそろそろ終わりなのですねぇ、やれやれ。

 

 

 

 

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