「図書館は知のセーフティネット」と橋下知事は言っているが
2月4日に新しい大阪府知事の橋下徹さんが、<図書館以外の大阪府施設はすべて不要>という趣旨を述べていたものの、
「図書館以外は不要」橋下氏、大阪府施設の廃止・売却検討
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080205-OYT1T00081.htm
橋下新知事、「図書館以外は不要」 府有施設必要性検討
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802050097.html
なぜ、図書館だけは不要ではないのかという説明は、新聞記事や解説記事の中でも一切なく、大阪に限らず図書館関係者も「?」状態だったわけですが、2月8日の大阪ローカルのテレビ番組で、橋下さんが司会者からの「なぜ図書館だけは残すのか?」という質問に答える形で「[図書館は]知のセーフティネットだから当然残す」旨を述べていました。
かんさい特集「新知事・市長に問う 大阪の、これから」
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=200&date=2008-02-08&ch=21&eid=57674
もっともそれ以上の言及はなく、具体的なイメージまではつかめませんでした。
その場には前鳥取県知事の片山善博さんも同席していたのですが、片山さんほどには明確な図書館像を示したわけでもないので、単なる印象レベルの認識であるのかもしれません。
この件に限らず大きなアドバルーンを上げるのは、橋下さん流の交渉術であるようです。今後の赤字垂れ流しを回避する意味で非効率・非主流施設の売却はオーソドックスな経営再建策の第一歩でしょうけれど、「廃止・売却」の検討対象となっているドーンセンターも「セーフティネット」だと思うんですけどね。この辺の切り分けがよくわかりません。「図書館だけは残す」その理由の由来次第では、なんだか変なことになりそうです。
(追記)
この番組の該当の部分がYouTubeにアップされていました。
橋下知事よく言った2/6『NHK激闘篇』
http://jp.youtube.com/watch?v=6aJURSVKM3A&feature=related
(※ この表題で「2/6」とあるのは「2月6日」ではなく、6分割の内の2番目という意味ですよ(^_^;)
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