貸出記録消去遅延宣言の行方
グーグル・アラート → シロクマ日報:
図書館がレコメンデーションする日経由で
練馬区立図書館
「図書・雑誌・CDなどを大切に管理するための図書館の新しい取り組みをお知らせします」(平成20年1月14日掲載)
http://www.lib.nerima.tokyo.jp/info/torikumi.html
「セキュリティ強化」「館内事務改善」 と耳障りのよいところから入っていって最後に<延滞や切り取りに対しては厳しく対処しますよ>という宣言をするという定石パターンなのですが、 ここでは、
●返却済みの貸出情報は、
過去2人分または貸出日から起算して13週間のどちらか短いほうを保管します。貸し出しが続いた場合は、最も古い貸出情報から消去し、
貸し出しがなかった場合は、13週間を経過したら消去します。
●職務上情報を確認する必要のある職員以外は、その情報にアクセスできません。
●利用者情報からは、その情報は検索できない仕組みになっています。
と、これまで返却と同時としていた貸出記録消去の意識的な遅延を宣言しているのが、目をひくところ。
文脈からすると、<図書などの破損があった場合、遡って事情をお尋ねすることがありますよ>ということだけれども、
それより先に書いてあるように、<切り抜きが集中するような特定の図書・雑誌については、
その状態を本に表示すると共に返却時にチェックに時間をかけますからご理解ください。>の方が本筋なのはわかります。
それくらいたまりかねる事態になっているということなのでしょうし、そういうチェックをかけること自体は、
残念ながらやはり必要な場合があるので、一定毅然とした姿勢を見せるということの効果はあるかと思います。
ただ、コンピュータの貸出記録を一定期間は残しますよと宣言・公開しちゃったのは、どうなんでしょ。
いえね、外部からの問い合わせに、これまでは「返却された時点で貸出記録は消えてます」で済んでたのが、厄介なことになってきますよねぇ。
もちろん、おそらくこれまで「貸出記録は返却時点で消去しています」と宣言してきた経過があるのであえて「これからは一定期間残します」
と言っておかざるをえないということなんでしょうけれど、この辺りもう少しうまくぼかせないものかなとは思いました。
それにしても、ページ抜けチェックを返却時点でしようってのは、実務的には地獄ですね。 適切な状況を守るってことだけになんでこんなにエネルギーをかけなきゃならんのでしょうね。。。とこれは同病相憐れみ状態です。
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