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2007年2月 9日

学校図書館担当職員の増加

 オンライン版には掲載されていないようですが、日経新聞夕刊に学校図書館関連の記事が。

●本探し、学校司書にお任せ――小中で採用広がる、図書室に常駐(夕&Eye)
   日本経済新聞 2007/02/09(夕刊)

 学校図書館法で定められている司書教諭ではなく学校司書(学校図書館担当職員)の配置が広がっているという記事です。どれくらい増えているのかというと、「学校司書を置く小学校は53%で前年に比べ14ポイント増加、中学校も54%で20ポイント増」(全国学校図書館協議会の2006年調査)とのこと。たしかにかなりの増え方ですが、ではなぜ司書教諭ではなく学校司書が増えたのか?

 記事によると、学校図書館法で12学級以上の学校に配置が義務づけられている「司書教諭」は、宛職(授業や担任業務との兼務が条件)で、司書教諭本人やその人を支える周囲の教員の負担が大きいが故に「結果的に授業を持たず、専任の立場で図書室に常駐できる学校司書の採用が拡大。事務職員の範ちゅうを超え、学校の読書活動の中心となるケースは多い。」とのこと。

 最近は、学校図書館関係者との交流がほとんどなくなってしまったので、こうした動きにはまったくうとかったのですが、どうにも目をパチクリ状態です。そういった理由で学校司書が配置されるのなら、学校図書館法改正の折の「司書教諭か学校司書か」という論議は一体なんだったのでしょうね? お恥ずかしいのですが、世の中ってこんな風に動くモノなのであるなぁとむしろ感心してしまいました。こうした流れまで読んで運動していた人がいたとしたら尊敬しますね。

 ところでこの記事が触れていない問題がひとつ。その学校司書=学校図書館担当職員の雇用形態・処遇です。司書教諭の負担を軽減するためには、司書教諭あるいは教諭(正規職員)を一人今より余分に雇えばいいわけですが、それができないというのが出発点であるわけですから、この学校図書館担当職員が正規職員ではないことは明かですね。ここでもまた、図書館の非正規職員というあり方の問題が提出されているわけです。こういう面では、つまり働く側のインセンティヴの問題では、結局のところ「正規/非正規」のところに話が戻ってしまうのもなんとかならないかという風に、これは寒心します。

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キャロル・キング 誕生日

 今日はキャロル・ キング Carole King の誕生日

だって 私 62だから   ’Cause I’m 62

と間をとって満場の拍手をとってる Welcome to My Living Room で蓋を開ける The Living Room Tour Liveが2005年のリリースで24枚目のソロ・アルバムというベテラン。 しかもソロ歌手としての活動以前にソング・ライターとして一世を風靡していたという Long Rider ですけれども、 老生としては結局のところ1971年リリースのソロ2作目「つづれおり Tapestry」 の人だという気持ちで聞いてしまいます。このアルバムは、楽曲とキャロルさんのボーカルの良さは当然としても、 箱バン的に支えているメンバーが当時旬の名うてのセッション・ミュージシャンたちでしかもお互いに気心のしれた間柄ということもあり、 実際かなりの密度の演奏を聞かせてくれてるんですよね。小品ですが、Home Again での Russ Kunkell のドラムの切り込みや、全曲のベースを弾いている Charles Larkey のベース・ラインにはいまだに心が躍ります。

 というわけで、本日の寝酒ならぬ寝音は Tapestry です。

 

 

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2007年2月 5日

篠山の偽装請負その後

 どうも最近、このテーマでの検索によるヒットが多いんですが、 今年に入って更新をさぼっている間にもその後の新聞記事がが出ていました。他のブログでも触れていないようなので (なにやら義務感のようなところが出てきたのも困るのですが)とにかく紹介しておきます。

● 改善内容書面を提出 篠山市偽装請負
     神戸新聞 2007/01/11
     http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000212226.shtml

 タイトル通りの記事ですが、図書館については「市立中央図書館では同社の社員を二人増やし、カウンター内業務はすべて社員が行い、 現場責任者を一人置いた。」とあるのを見て唖然と。これから逆算すると、この「改善」前の状態は、

1.カウンター業務委託を行ったが、 委託側の職員もカウンター業務に携わっていた
2.委託先の現場責任者を置かず、業務の指示は委託側が直接委託先のスタッフに伝えていた

 という状態だったということになります。

 基本的な解説・パンフレットなどで<こうしちゃいけないよ、 こういうのを偽装委託というのだよ>と示されているような典型的なパターンを踏んで摘発をうけるというこの行政判断は一体どこから出てきたのでしょうか。 そしてそういう人たちの唱える「ハードからソフトへ」政策とは?

 「図書館の委託」がどうこうと言うはるか以前のところで、自律的・ 自立的な市民であるということはずいぶん疲れるものであるようです。

 関連して以前にも触れた加古川市立中央図書館の臨時職員雇用問題では、下記の記事が。

● 雇用継続を公平委に要求 加古川・中央図書館の5人
     神戸新聞 2007/01/11

 目先の結果だけを追う「改革」「改善」は、結局スタッフの経験値を浪費するシステムに至るということになります。 現状の図書館カウンター委託を見ていても、三十代になって独立した家計を営めるような待遇や経験継続・ ステップアップの道筋を提示できないわけで、これでは図書館委託スタッフは「人材」ではなく「消費財」なんだよと公言しているのと同じです。 もちろん「本工組合」が高い人件費を手放さないからこうなるのだという側面もあるわけですが。

 

 

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