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2007年4月 2日

NDLのHP改変 或いは「崔杼其君を弑す」 

 ふと気がつくと、NDL=国立国会図書館のHPが変わっていました。NDL OPACの方へ直接入ることが多いので、 HPの方の変化には気づいていませんでした。

http://www.ndl.go.jp/index.html

 最初、「あれ? まるでお役所のHPみたいだな」と思いました。いや、たしかにNDLはお役所なのですが(^_^;、 老生の勤務先の職員向けポータルサイトと雰囲気がよく似ていたのです。何というか「必要なことは全部知らせてあるぞ」 と言われればそうなのですが、「なんだか使いにくい」。情報公開の度合いが評価の点数になるから「とにかく知らせる」 という雰囲気を感じました。
 で、よく見ると「スポットライト」の最初が「リニューアルしました」というお知らせで、やはりこの4月からの改変のようです。

 さらによく見ていくと、3つの記事がトップからなくなっていることに気づいて、驚きました。 これはどうも必要なことを全部は知らせてくれていない。
1)「真理がわれらを自由にする」
2)「国立国会図書館の役割とは?」
3)「登録利用者制度のご案内」
 3)は、トップの利用案内からのリンク先に出てくるのですが、(1)と(2) はトップばかりではなくどこからも見えなくなっているようです。少なくともトップから使えるプルダウン・メニューに該当するものはなく、 サイト内検索を使ってもヒットしません。

 去年の「国立国会図書館の図書館機能副業論」のあとにできたのが(2)だったと思いますが、更にその根本にある(1) までも隠してしまったこの改変は、ちょっと酷すぎますよね。なにやら、そういった図書館の理念に対する圧力の存在を邪推してしまいます。
 最近も国会議員からの図書館所蔵資料への圧力※が報じられていましたが、そうした中でのこのNDL HPの改変(まさに「変に改めた」) という事実はどうもきな臭いところです。

※ ブログでは
●good2ndの日記:書館に所蔵資料の訂正を求める戸井田とおる議員
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070314/1173835217
●森藍亭日乗:「真実教」に帰依した教育改革者
http://reichenbachfall.way-nifty.com/letter/2007/03/post_73ce.html

国会の議事録では
●第165回国会 内閣委員会 第3号(平成18年10月27日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000216520061027003.htm
●第166回国会 内閣委員会 第2号(平成19年2月21日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000216620070221002.htm

 ところで、上でNDLの以前のページとの比較が簡単にできたのは「リニューアルしました」の記事中に「なお、 旧ホームページはWARPでご覧になれます。」とあったからでした。たしかに、日々「改変」されるHPを記録しておいて公開し続けることは、 大事なことですね。この辺りは図書館員あるいは「史官」のセンスです。

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コメント

こんばんは。
1)と2)ですが、サイトの一番下の青いバーのところからリンクの張られている「国立国会図書館について」というページにありますよ。
サイト内検索でヒットしないのは……何でなんでしょうかね。

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