篠山の偽装請負その後
どうも最近、このテーマでの検索によるヒットが多いんですが、 今年に入って更新をさぼっている間にもその後の新聞記事がが出ていました。他のブログでも触れていないようなので (なにやら義務感のようなところが出てきたのも困るのですが)とにかく紹介しておきます。
● 改善内容書面を提出 篠山市偽装請負
神戸新聞 2007/01/11
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000212226.shtml
タイトル通りの記事ですが、図書館については「市立中央図書館では同社の社員を二人増やし、カウンター内業務はすべて社員が行い、 現場責任者を一人置いた。」とあるのを見て唖然と。これから逆算すると、この「改善」前の状態は、
1.カウンター業務委託を行ったが、
委託側の職員もカウンター業務に携わっていた
2.委託先の現場責任者を置かず、業務の指示は委託側が直接委託先のスタッフに伝えていた
という状態だったということになります。
基本的な解説・パンフレットなどで<こうしちゃいけないよ、 こういうのを偽装委託というのだよ>と示されているような典型的なパターンを踏んで摘発をうけるというこの行政判断は一体どこから出てきたのでしょうか。 そしてそういう人たちの唱える「ハードからソフトへ」政策とは?
「図書館の委託」がどうこうと言うはるか以前のところで、自律的・ 自立的な市民であるということはずいぶん疲れるものであるようです。
関連して以前にも触れた加古川市立中央図書館の臨時職員雇用問題では、下記の記事が。
目先の結果だけを追う「改革」「改善」は、結局スタッフの経験値を浪費するシステムに至るということになります。 現状の図書館カウンター委託を見ていても、三十代になって独立した家計を営めるような待遇や経験継続・ ステップアップの道筋を提示できないわけで、これでは図書館委託スタッフは「人材」ではなく「消費財」なんだよと公言しているのと同じです。 もちろん「本工組合」が高い人件費を手放さないからこうなるのだという側面もあるわけですが。
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