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2006年12月 9日

偽装請負図書館 あるいは プロビスささやま

 「偽装請負」で摘発される公共図書館がついに出たか(納得)、という観点で始めたエントリーが合併特例債で豪華なハコモノを作りまくった(つまり孫子の代までの多額の借金を残した)自治体の行財政改革問題というところに落ち着いてきています。まぁ、考えるまでもなく、図書館だけが委託されるわけではなく、行財政改革一般の動きがあってこそのことなのだから当然なのですが。今回のキーワードとしては「プロビスささやま」。

●神戸新聞の続報

偽装請負、篠山市に是正指導 兵庫労働局
神戸新聞 2006-12-08
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000187010.shtml

収入役「早急に改善」
神戸新聞 2006-12-08
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000187162.shtml

 先に紹介した今年の9月議会でプロビスささやま問題を「偽装請負ではないのか」と指摘していた植村義昌(うえむらよしあき)議員のHPは以下。

●植村義昌のホームページ
http://www2.odn.ne.jp/uemura/

その中の日誌「おおやけのひとりごと」でも上記の記事の示す事実について「12月7日(木) 責任の取り方」でふれています。労働局からの指摘の内容はこちらの方により詳しく出ています。議会で示された資料を元にしているのでしょうから、信頼性は高い記事だと言えるのでしょう。
 この日誌もバックナンバーを通読してみると興味深いです。矢祭町に視察に行き、町長らの熱気に感動しておられる記事もありますね。120億の借金がある町としての危機感が伝わってきます。学校図書館支援についての議会質問もかつてされていますが、「ハードからソフトへ」と述べつつ内容が伴わない答弁に「言葉だけが踊っている」と慨嘆されていたりします。たしかに「ハードからソフトへ」であれ「ソフトからハードへ」であれ、その町の実態を反映してさえいるのであればそれ自体は正しい言葉なのでしょう。問題は、これまでの路線をどう評価して、次の路線をどう具体的に策定していくのか、ということでして、それが見えてこないのであれば、言葉として適切ではないのでしょうね。

 ところで、篠山の市長さんは来春で退任だそうですが、東京都の知事さんは来年再度出馬する意向とのニュースに今晩接しました。選挙で選ばれた首長さんですからね、その図書館政策も選んだ市民の自己責任だということになりますか。もっとも老生の住む自治体の首長さんは結構まともであると思うし老生もその人に票を投じているのですが、それでも図書館はカウンター委託されていますけれども。

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