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2005年7月16日

PageRankの謎

 ここの7月11日の記事について、最近検索ヒットが続き、そこで紹介された本の版元さんのブログからトラックバックを頂きました。この件について、老生も意外に思っているのですが、7月13日に気付いた時には既に、この記事タイトルに入れた2つキーワードでGoogleすると上位に(2番目のキーワードでは1位に)ランクされておりました。

 GoogleのPageRankについては、こことかここに書いてあるようなことを以前から確認していたので高い信頼感を持っていたのですが、もともとアクセス数が貧弱なこのブログが投稿後2日目には上位にランクされるようになるのは、老生の予測と理解を越えておりました。

 これまでPageRankについてはよい手応えを感じていたので、昨年度まで非常勤で担当していた某大学のレファレンスの講座でもネット検索のところで学生さんにも推奨していたのですが、俄に疑問が増えてきてしまいました(^_^; … 自分のブログを高位にランクしてもらっておいてひどい話ですが、基本的なアクセス数を知っているだけに、どうも納得いかないところです。どうなってるんでしょう。

 もちろん、この話題がより広く伝わるお手伝いができたのなら以て瞑すべしなのですが、PageRankの有効性の問題ですね。。。むむ。

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2005年7月13日

独自に進化する日本版さんぼ

 7月11日更新ということですが、瑞雲舎のHPで「ちびくろ・さんぼ2」の9月上旬発売予定がアナウンスされています。つまり岩波版で第2話として収録されていた「ふたご」のお話しですね。

 「絵は、五月に惜しくも亡くなられた漫画家の岡部冬彦さん。フランク・ドビアスのデザイン化された絵を引き継ぎ、柔らかなタッチで、生き生きとしたさんぼ兄弟を描いています。」とのことですが、バナマンのオリジナルからすると何代目の海賊版と言うべきでしょうか。当初はまだ存命中だった岡部さんに「迷惑」がかかってはと復刻されてなかったわけですが、ドビアス版が大ヒットし目立った抗議もないことから復刻、という流れであるのでしょう。

 こうなってくると、日本では「岩波版のドビアス版さんぼ」がひとつのオリジナルの域に達しているということで、アメリカでボスキンさんが『サンボ』を著したのに近いレベルで、<日本人にとっての『ちびくろさんぼ』/『ちびくろサンボ』のイメージ>が成立しているとういことになり、これ自体大きな文化的現象ですね。日本人の黒人差別問題への無頓着さとかそういうレベルをはるかに凌駕してきているように思えます。

 「おいおい、どこまで行くねん、さんぼのにーさん」といったところです。

 こうなってくると、バナマン原作の他の作品群も、ドビアスの絵柄に似せて「復刻」するのもありですね。さぁどこまで行くのか>瑞雲舎?

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2005年7月11日

「闘病記文庫」と「健康情報棚プロジェクト」

 新着の「出版ニュース」2005年7月中旬号のコラム「ブックストリート/図書館」で西河内靖泰さん(図書館問題研究会)が、6月16日に都立中央図書館で開設された「闘病記文庫」(約1000冊)を紹介しています。

 約2年前の「みんなの図書館」2003年9月号の特集「カラダと病気の情報を探す」は、闘病記の情報を探す人(患者やその家族)のための情報提供にかかわるもので、老生も鮮烈な印象で読みました。公共図書館の現場では、そうした資料要求をよく受けるのですが、今現にある検索方式やツールでは対応しずらいもので、心苦しい思いで不十分な対応に終わるのが通例でした。あるいは「通例」に慣れてしまっていたとも言えます。老生も、癌の闘病記なら、通常はエッセイ・手記になるところを癌の分類に移して棚に並べるという程度のことはしていましたが、難病全般ともなるとうまく対応できずにいました。最近でこそ、目次や内容紹介の電子化が進んできたことから、なんらかの検索で目的の闘病記を探し当てる可能性も増えてきましたが、闘病記に多い自費出版となるとそうした目次データの電子化の埒外となることから、やはり大きな壁が立ちはだかる課題であり、課題として手をこまねいている状態の「課題」でした。そこへ投げられた一石がその特集であったという気がします。

 西河内さんによれば、今回の「闘病記文庫」は、この特集をきっかけに発足した「健康情報棚プロジェクト」がその「実証実験」として寄贈した本によって実現したとのことです。また、この特集を中心に単行本にまとめられた同プロジェクト編『からだと病気の情報をさがす・届ける』(読書工房、2005年5月刊)も紹介されています。

 「図書館は、資料・情報を提供することで人びとの役に立つ機関であることを、私たちは、忘れてはならいのだ。」と西河内さんは結んでいます。たしかに、「図書館が役に立たない」から、自前で検索ツールの作成を始めた人が現にいて、その取組がこうしたプロジェクトの基礎におかれているということを、「私たちは忘れてはならない」のですね。

 ところで「特定の著者の著作を廃棄することで図書館は人びとの役に立つ」と思ったのかどうか、とにかくそのような実践を行った図書館員を被告とする裁判の判決がもうすぐ出ます。
 来月のこのコラム、西河内さんが言及するのは多分この判決についてですね。西河内さん独特の、歯切れのよい指摘を期待します。

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