バイカ ボイズ
ローレンス・フィッシュバーン主演ということで、レンタルDVD新刊で「バイカー・ボーイズ Biker Boyz」を見ました。メイキングで語られているように、「愛と名誉と家族」の物語。
ストーリーのネタバレは避けるとして、背景が黒人主体のバイカー達のコミュニティだというところが目を引きました。これもメイキングで言っているんですが「バイクに乗る人間が主人公の映画なんて、マーロン・ブランドの『乱暴者』か、ピーター・フォンダの『イージー・ライダー』くらいなもの」(老生もまさにその通りの記憶しかなかったので少し安心)という中で現実にある黒人主体のバイク・コミュニティーの取材をもとにし、また彼らの全面的な協力を得て製作されたということのようです。このコミュニティーはカリフォルニアで「1930か40か50年代からある」ということです。随分といい加減な歴史叙述にも思えますけれども、たしかにその頃に「黒人がバイクで公道を走るなんて考えられなかった」わけですから、記録もちゃんと残す方が難しかったのでしょう。
面白かったのは、主人公のキッドが創ったバイク・チームの名前が「Biker Boyz」ですが、そのチームのスーツの胸に、英語表記と並んで「バイカ ボイズ」とカタカナで書いてあるのですね。最初「なんで字幕があんんなところにあるのだ?」と怪訝に思いましたが、ほとんど「世露死苦」の発想です。長音記号を使ってないのには一瞬違和感があったんですが、映画の中での彼らの発音を聞いているとたしかに「ばいか ぼいず」と言ってます。なるほど。
しかし、 フィッシュバーンさん、「マトリックス」の頃から凄い貫禄です。腹だけではないのですけれど、体全体が凄く分厚くなってきている。まだラリー・フィッシュバーンと名乗ってた頃の「スクール・デイズ」(1988)や、「ボーイズ’ン・ザ・フッド」(1991)、「ディープ・カバー」(1992)でのシャープな印象とまったく違ってきています。でも、その貫禄でも「マトリックス」の袁和平さんからは「年なのによく頑張った」と褒めて貰ってたのでご同慶の至りです。
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