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2005年7月 8日

続報・メキシコ版さんぼ騒動

 先日ご紹介の件について、「ニューヨーク・ハーレム・ジャーナル」で続報がありました。

 少ないサンプルからの印象になりますが、同じように多人種・多民族の国であっても、歴史的な形成過程の異なりで「人種・民族差別的ステレオタイプ」にかかわる感性が異なってくることもあるのだということかとも思えます。

 あと興味深かったのは、引用されている手紙の中の

あと今回の件は、「アメリカうざー。おまえは世界警察かよ」っていう反発も一役買ってるものと・・・

 という一節。「アメリカ(合衆国)は世界の警察軍」というフレーズは、1960年代から(1950年代かも)アメリカ批判(アメリカの他国への政治的・軍事的・経済的・文化的…まああらゆる面での侵略に対する批判)の文脈で多用されていたものでした。黒沼ゆり子さんの著書の中で「メキシコの悲劇は、神からあまりにも遠く隔たり、アメリカ合衆国にあまりに近いこと」というメキシコ人の嘆きを読んだことも朧気に思い出されてきました。

 「9・11」もこうした文化的差異の歴史を踏まえてはじめて見えてくる人類の悲劇であるように思えますが、『ちびくろさんぼ』の評価をめぐる論議も、こうした多層的多面的な視座がないと浅薄なものになりおわる類の営みであるように思えてなりません。

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