クレイジー・フィンガーズ Crazy Fingers
ピアニストばかり4人のユニット(ドラム・ベース・ギターなし)「Crazy Fingers」の3枚目のアルバム「Hammer Street」(5月11日発売)を予約しておいたのを引取。
先の2枚は、発売後大分たってから購入したのにCDDBに登録されていなかったという、かなりかわいそうなユニットですが、ピアノ(複数ですが)とボーカルだけで分厚い音の場をつくってしまうところはかなりの手練れたちです。
単に手練れというだけではなく、楽曲のタイトルやサウンドそのものを聞いただけで先達へのRespectがはっきりと見えるのですね。最初FMで聞いた時はメンバーが「ドクター・キョン」と紹介されたので「八丈島のキョン」しか連想できなかったのですが、音を聞けばニューオルリンズ・スタイルのピアノが鳴り響くのでDr.Johnのもじりだと気付きます。そして2枚目になるライブ・アルバムに「KyOncy Don’t Fail Me Now」という楽曲タイトルを見れば、Little Feat の「Feats Don’t Fail Me Now」を意識しているのがわかります。さらに楽曲を聴けば「Mr.Billy Payne」とメンバー紹介をしたくなるという次第。もちろん、Little Feat のような70年代ロック止まりではなく、ルーツ・ミュージック(ブルースやジャズやラグタイム)の基礎をよく踏まえたサウンドになっています。それぞれソロ・アルバムを持っているミュージシャンのあつまりなので、趣味的なと言うと怒られますが、それぞれの音的なルーツをストレートに出せる形になっているのでしょう。
今日入手の期待の3枚目は、ちょっと「足踏み」のような印象がありました(^_^; 2枚目がライブで元気がよすぎたのかもしれません。ともあれ、ビル・ペインBill Payneのエレピのサウンドが心地よかった老生にはたまらぬユニットです。
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