スパイク・リーの Bamboozled
(※以下は、5月9日の記事を改稿して再投稿。)
手持ちのビデオの整理をしていて、Richard Pryor の "Jo Jo Dancer"という作品の邦題も含めた詳しい制作データがわからずネットをうろうろしていると、えらいものに出くわしました。
アフリカ系アメリカ人社会でも何かと物議を醸すスパイク・リーが2000年にBlack Stereotype(アフリカ系アメリカ人に対する否定的なイメージ……「サンボ・イメージ」はその典型のひとつ )を描く作品を制作していたようなんですね。タイトルは"Bamboozled"。もちろんスパイクさんのことなので、Black Stereotypeに対して被害者意識をかき立てて抗議するなんてことはしない。
ここ数年、自分がブラック・カルチャー関係にはほとんどアクセスしてこなかったのを棚にあげて「そんなの聞いてないよ」と思ったものの、こういう複雑な構造を持った作品が日本で売れるわけがないという判断(妥当な判断だと老生も思う)からだろう、日本版ビデオ/DVDは発売されていない。アマゾン・ジャパンで bamboozled で検索をかけても米版DVDすら出てこない。米アマゾンでは流石にヒットしたので、同じスパイク・リーの初期作品の"School Daze" と一緒に発注。。。どちらも Region 1 なので他人様にはお勧めできませんが。(老生は古いPCを捨てられずにキーボード切換で併用しているので、DVD-Driveの1台をRegion1専用にしてあって、親爺ロック系のライブDVD視聴用に使っているのです。)。。。ああそれに、どちらも日本語字幕ないですし。。。もちろん、老生も英語など聞き取れませんですよ。でも、"School Daze" は一度字幕付きビデオで見ているし、ミュージカル的な要素もあるのでよい画像で持っておくのもよろしいかと(値段も$10しないし)。"Bamboozled"はミンストレル・ショーのフィルムを多用しているようなので資料的に見るだけでもいいかな、と。
"Bamboozled"については、NY在住のジャーナリスト堂本かおるさんのHPに紹介が出ていました。
スパイク・リーの新作 Bamboozled----ちびくろサンボが消えた理由
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